🔶根っこワークワンポイント配信
20241025
■正義から生まれるものって何だろう!
30代でリーダーになったわたしは、まだまだ人の関わり方がわからない。
あの人は、他のビジネスのセミナーに参加していていた。
とか、愛用している化粧品は、他社のモノよ。
という、メンバーの報告に正義の刀を振り、その方をグループの中で「悪者」扱いしてしまったこともあります。
グループの中では、悪口が盛り上がり、意地悪なエネルギーが居心地の悪さを醸し出していた時期もありました。
そんなある日曜日の新聞のコラムが、私を変えてくれました。
……………………………………
仏教では阿修羅(あしゅら)といった存在を考えている。
この阿修羅は、ほんらいは正義の神であった。
だが、彼はみずからの正義にこだわったがゆえに、ついに神々の世界から追放され、魔類とされてしまった。
正義の神を魔類にするところに、仏教のものの考え方の特色がある。
つまり仏教は、
「正義にこだわってはならない!」
と、われわれに教えているのである。
わたしたちは、ときに他人と対立し、争うことがある。
どう考えても相手に非があり、相手が悪い。
そういうときがある。
でも、だからといって、独り寝床の中で相手をなじり、相手をあげつらってみても、自分のこころは落ち着かない。
自分の正義を主張すればするほど、ますますイライラし、眠れなくなる。
じつは、それが「阿修羅の正義」である。
阿修羅は正義の神であるから、その主張は正しい。
けれども、仏教においては、阿修羅は魔類である。
したがって、あなたが「阿修羅の正義」を主張し、怒りを燃やしつづけるとき、あなたは魔類になっているのだ。
魔類にこころの平安がないのは当然である。
あなたは一刻も早く阿修羅であることをやめ、人間に戻らねばならない。
それにはどうすればよいか…。
あなたは正義にこだわることをやめて、相手にほんの少しだけいたわりの気持ちを持つことだ。
怒りそのものはそのままにしておいて(怒りを消し去ることは、所詮不可能である)、相手をかわいそうに…と思って、なにか一言、相手にやさしいことばをかけてあげる。
そのやさしさが人間であり、そのやさしいことばがあなたを阿修羅から人間に戻してくれるのだ。
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出逢いが人生を作ります。
出逢いが、出逢いを作るご縁によってビジネスも成り立ちます。
正義の線引きで、人を見るといつまでたっても、平行線だけど、
優しい言葉ひとつで、人は選択を変えてくれることも知りました。
愛のパワーで、
良い出逢いを育んでくださいね。
文責)野口悦子