🔶根っこワークワンポイント配信
20230616
◼️「かがみ」-「が」我=「かみ」神
手のひらには、表と裏があります。
そして、人の言葉や
物事にも、表があり裏があります。
悪い意味の「裏」を考えるのではなく、
その裏に「本質や、根っこ」が潜んでいると解釈しています。
私たちは神社にお参りに行き、願い事や感謝をしますが、
本当は何をしているのでしょうか?
つまりその裏の意味は何かということです。
まず、私たちは、手水で口や手を浄め、本殿にお参りします。
それは、私たちにある穢れ(ケガレ)を浄める象徴的な所作です。
本殿に臨むと、かがみ(鏡)が祭られていて、
そこには、自分の姿が映っていることに、気がつかれたことはありますか。
「かがみ」から「が」(我)を抜くと「かみ」(神)となる。
「お参りする」とは、自分を拝んでいることになるのですね。
つまり、自分は神であることを自覚するために、お参りをするとも思えます。
仏教でも肉体を失うと、仏様となります。
人間にはすばらしい神仏の性質がある。
これが、日本の伝統的な考え方です。
私たちの心は、環境しだいで揺れ動きます。
けれど、その奥底には、輝く神性や仏性が潜んでいるのではないでしょうか。
神社で願いこどや、感謝を伝える。
それは、手と手を合わせて、自分の中の、表と裏が一つになることでもあるんですね。
文責)野口悦子