🔶根っこワークワンポイント配信
20230228
▪️優しい嘘
私たちは、文章を書くのはなれていませんが、誰でも書けるのが自分の「マイストーリー」です。
日本語検定委員会第12回「日本語大賞」の小学生部門の
文部科学大臣賞受賞作品
「おとうさんにもらったやさしいうそ」
佐藤
亘紀(さとう・こうき)くん
茨城県古河市立古河第二小学校一年
素晴らしい作品ですのでご紹介します。感動しました💓
🔹ぼくのこころにひびいたことばは、「おとうさんはちょっととおいところでしごとをすることになったから、おかあさんとげんきにすごしてね。」です。
そのときぼくは二さいでした。
とても小さかったのでちょくせついわれたのはおぼえていませんが、いってくれたときのどうががおかあさんのスマホにいまでものこっているので、すきなときにきくことができます。
このふつうにおもえることばがぼくのこころにひびいたりゆうは、じつはこれがおとうさんがついたうそだったからです。
このことばの一しゅうかんごに、おとうさんははっけつびょうでしんでしまいました。
そして、このことばをおとうさんがのこしたのはびょうきがわかってにゅういんした日でした。
おとうさんは、あえないあいだにぼくがかなしまないように、わざとうそをつきました。
うそはふつうよくないけど、これは、おとうさんがぼくのためについてくれたやさしいうそだとおもいます。
このことばをどうができくと、おとうさんにあってみたくてすこしかなしいきもちになります。
でもかなしいだけじゃなくて、かなしませないようにうそをついてくれたおとうさんのやさしさをおもって「がんばろう!」とおもえます。
おとうさんがしんでしまったことはしっているけど、おとうさんのうそがほんとうになって、いつかよるおそくにドアのまえで「ドアをあけて。かえってきたよ。」といっているおとうさんにあいたいです。
こうおもえるのも、おとうさんのやさしいうそのおかげです。
ぼくからおとうさんにつたえたいことがあります。
「おとうさん、うそがばれてるよ!
だってまわりにびょういんのどうぐがいっぱいあるし、おとうさんがよこになっているし、めからなみだがちょっとだけでているし、こえがさびしそうだから。」
でもぼくは、だまされているふりをしつづけようとおもいます。
おとうさんがやさしいうそをついてくれたおかげで、ぼくのこころはつよくなれています。これからもおとうさんのことばをまもっておかあさんとげんきにすごしたいです。おとうさん、やさしいうそをありがとう。
🌷🌷🌷
ある日の出来事
一番伝えたいメッセージ
マイストーリー書いてみてください。